石材の性質
天然石材は見かけ上ではわかりませんが、吸水性(水等を吸込みやすい性質)と多孔質
断面(内部に小さな孔が多くある)の性質があります。そのために汚れが浸み込みやすく、
また一度浸み込んでしまった汚れは除去しにくい構造になっています。 |
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(石材の断面)
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また天然石材は形成方法の違いによって主にミカゲ石(花崗岩)、大理石(変成岩)、ライム
ストーン(石灰岩)、砂岩(堆積岩)に分類されます。
硬度(硬さ)や構成成分、吸水性や色調、模様の違いなど石種ごとに特徴がありますので、
メンテナンス時には石種ごとの性質を考えた配慮が必要です。 |
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お手入れに関する具体的方法
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・日常のお手入れは掃き掃除、乾拭きが基本です。拭き掃除を行う場合は
硬く絞った清浄なモップ、雑巾等で行ってください。 |
・汚染物質が付着した場合は速やかに清浄なウエス等で拭き取ってください。 |
・洗浄には極力水を使用しないでください。ご使用の際には洗浄水はこまめに交換し、
他所を洗浄した後の汚水は使用しないでください。また、床面に残留した汚水はバキュー
ムや乾燥した清浄なウエス等で速やかに除去してください。 |
・洗剤等の薬品を使用した洗浄は極力避けてください。 |
・薬品、洗剤を使用される場合は商品ラベル等の「ご使用の注意書き」を十分に確認し、
石材への使用が制限されていないかを確認してください。特に大理石やライムストーンの
場合は注意が必要です。また、必ずご使用の前に目立たない場所でテスト施工を実施
して、石材に変化がない事を確認してください。具体的には中性洗剤(PH 7~8)を希釈し
たものを汚染部分のみに限定して使用し、使用後は清水によるすすぎ洗浄と拭き取りを
十分に行い、洗剤成分等が石材内に残留しないようにしてください。その際にも汚水の
拡がりは最小限度としてください。 |
・クリーナー等を使用する場合は吸い口にブラシ等を装着して、石材が傷つかないように
してください。特に壁際を行う場合は壁面を傷付けない様に注意してください。 |
・玄関マット等を使用する場合は汚れ吸着の樹脂加工や薬品が使用されていない物を
ご使用ください。 |
・日常のメンテナンスで下記製品の使用は避けていただくか、ご使用の前にメーカーに確認
をしてください。
・ワックス(油性、水系共)・化学薬品のついた雑巾、モップ
・強アルカリ系、酸性系、塩素系洗剤(トイレ用洗剤等)
・研磨剤配合洗剤・溶剤系洗浄剤・フッ化物配合系洗剤
・スチールウール・研磨剤付スポンジ・金属系ブラシ |